老人ホーム老健での介護の仕事を検討している人もいるでしょう。しかし、老健での介護の仕事内容がわからず、困っていませんか。仕事をするうえで、仕事内容を事前に知っておくことはとても大切なことです。ここでは、老人ホーム老健での介護の仕事内容について紹介します。参考サイト|老人ホーム:ウチシルベ
内容を把握しておくと、仕事がスムーズに行えることも多いです。
食事介助について
老健での仕事内容に、食事介助があります。身体が不自由となり自分で箸やスプーンなどを使うことができなくなってしまった高齢者に食事を食べさせたり、食事をしっかりと食べるよう声をかけたりします。高齢者によって、提供される食事が異なることが多いです。
噛む力が弱くなってしまった人に対しては、食材を細かく切ったり、すりつぶしたものが用意されています。そのため、提供される食事が正しく配膳されているかどうかしっかりと確認することが大切です。
食事を食べさせる場合、高齢者の食べるペースに合わせて食材を口に入れていくことが重要です。高齢者によって、食べるペースが異なります。すぐに飲み込んでしまう人もいれば、口に含んだままなかなか飲み込まない人もいます。
食材が口に残ったまま、次のものを食べさせてしまうと、喉につまったり、むせ込んで吐き出してしまうケースも少なくありません。
そのため、食事を口に入れる際には、口の中に食材が残っていないかその都度確認するとよいでしょう。また、食材をすぐに飲み込んでしまう場合は、ゆっくり噛んで食べるよう声をかけることも大切です。
服薬介助について
老健を利用している高齢者は、薬を服用している人もたくさんいます。糖尿病や腎臓病などの病気を患っており、医師から薬を飲むよう指示されているケースも多いです。服用している薬は、高齢者によって異なります。間違って他の人の薬を飲んでしまった場合、呼吸困難に陥ったり、意識がなくなってしまったりして、命の危険が伴う可能性も十分に考えられます。
そのため、仕事で服薬介助をする場合は、薬の誤飲を未然に防がなければなりません。薬を高齢者に飲ませる際は、必ず本人のものかどうか確認するよう徹底することが必要です。そのため、間違えを防ぐために工夫をするとよいでしょう。
高齢者によって薬を飲むタイミングがそれぞれ異なるため、「朝食前」「朝食後」などのタイミングごとに分けておくのもおすすめです。飲み忘れを防ぐために、チェック表を作成するという方法もあります。飲んだあとには、その都度チェック表にチェックを入れるようにすれば、飲み忘れや重複して飲んでしまうことを防ぐことができます。
また、薬を取り違えないよう、個々に袋に入れ保管し、わかりやすいようにマジックで大きく名前を書いておくのもよいでしょう。
入浴介助について
老健では、高齢者の入浴介助も行っています。施設を利用している高齢者の中には、自分で身体を洗うことができる人もいれば、身体が不自由ととなり、自分では入浴できない人もたくさんいます。そのため、入浴のサポートをするのも介護の大切な仕事です。
身体が不自由な人を入浴させる場合、身体を持ち上げたり、支えたりすることが必要となります。自分よりも大きな身長や体重の人を支えることも少なくありません。そのため、1人でサポートすることが難しい場合は、まわりの同僚に声をかけ、手伝ってもらうとよいでしょう。
入浴時には、高齢者の状況をしっかりと確認することが必要です。すぐに湯あたりしてしまう人もいるため、常に高齢者の体調を気にしながら入浴したり、身体を洗ってあげたりするようにすることも必要です。また、お風呂場で転倒してしまうケースも少なくありません。
そのため、転倒しないよう、高齢者の手をしっかりと握り、ゆっくりと風呂場を歩くよう心がけるとよいでしょう。入浴介助の仕事は、体力的に負担が大きくかかります。
高齢者の体重を支えるため、腰や肩を痛めてしまう人も多いです。
無理をしながら仕事をしていると、痛みが増したり、歩行できなくなることも少なくありません。そのため、負担が大きい場合は、同僚に協力してもらったり、上司に相談して肩や腰の痛みがなくなるまで入浴介助の担当をはずしてもらうとよいでしょう。
また、病院を受診して薬を処方してもらったり、仕事帰りにマッサージに通ったりして、自分の身体のケアをしっかりとするよう心がけることも大切です。
排せつ介助について
老健を利用している高齢者の中には、自分でトイレに行くことができない人もいます。その場合、オムツを履いていることが多いです。排せつしたままの状態で放置してしまうと、肌がかぶれてしまったり、感染症を引き起こす恐れがあります。
排せつ介助を行う場合は、肌が清潔に保てるよう、しっかりと拭いてあげたり、洗い流してあげたりすることが大切です。また、排せつがあるかどうかこまめに確認するようにするとよいでしょう。自分で伝えられる人もいれば、寝たきりの状態で言葉では伝えることができない人もいます。
こまめに確認すれば、排せつがあることに早く気づいてあげられることも多いです。
レクリエーションについて
レクリエーションを行うことも介護の仕事です。施設を利用している人が、みんなで楽しめるような企画を考えることが重要です。老健を利用している人の中には、自分で歩行することができず、車いす生活をしている人もいます。
寝たきりの人もいるでしょう。そのため、より多くの人が参加できるような企画をするとよいでしょう。例えば、みんなで歌を歌うのもおすすめです。手足が自由に動かせない人でも、口ずさむことができたり、歌が歌えない人でも、耳で歌を聴くことができたりするので、より多くの人が歌を楽しむことができます。
歌に合わせて、身体を優しく叩いてあげるなどして、リズムを伝えてあげるのもよいでしょう。歌を歌ったり聴くことで、脳が活性化されることも多いです。簡単な手遊びもおすすめです。手を動かすことは、リハビリにもつながります。
自分で動かせない人の場合は、スタップが手を動かしてあげるのもよいでしょう。リズムに合わせて手遊びするのもよいでしょう。レクリエーションをすることで、高齢者の笑顔が見られたり、コミュニケーションが深まったりします。